誉田哲也、というと今までは警察小説とか、
少しハードなエンタメ小説のイメージが強かったのですが、
今回なんとも青春さわやか風味の小説が出ます。
ゲラを頂き読んだのですが、これがまた面白い!
主人公は強豪剣道部の女子高生二人。
剣道のエリートで座右の書は『五輪書』。
般若の刺繍入りの竹刀袋を持ち、友達も作らず、
昼は握り飯で腹を満たすのみ。
剣道はスポーツじゃなく、生きるか死ぬかの勝負だという香織。
もう一人は家庭の事情で日舞から転身し、
同じ和モノだからと中学の途中から剣道を始めた早苗。
中学でほぼ無敵だった香織はしぶしぶ出た小さな大会で、
無名の早苗にまさかの敗北。しこりの様に胸に残る敗北の相手に、
推薦入学した剣道部で再会し…。
自分にも他人にも厳しく律する香織のまっすぐなキャラクターが
なんとも武士で面白いです。女子高生武士。
かえす早苗の達観とまでは言えないながらも、
のんびり周りと調和し、己のペースを保つ事が出来る生き方は、
ちょっと羨ましささえ覚えます。
剛の香織と柔の早苗。
キャラクターの造形はさすが!イキイキしてます。
二人の視点が交互に入れ替る語り口調が、
軽快なテンポでさくさく読めてしまいます。
真っ直ぐすぎて硬い竹刀は力を加えすぎると折れてしまう。
部活動で団体戦を勝ち抜くということ。
他人と「敵か味方か」という概念ではなく付き合うということ。
香織の真っ直ぐさが、それらにぶつかってポキンといってしまった時…。
葛藤や焦りや迷いと、自分を折り合いをつける事。
そんな悩みはやっぱり青春!の醍醐味ですよね!
まあ過ぎたものからすれば、なのかもしれませんが。
陸上もいいけど、剣道もいい!
とっても軽快でまっすぐな青春小説です!
ちなみになんとなく、神奈川県のこの辺な舞台設定だったりします。
総合体育館とか、近所だ〜とか。
海老名の方はそんな楽しみもできるかと。
『武士道シックスティーン』誉田哲也著 文藝春秋 ¥1476
| 住所 | ||
| 〒243-0432 神奈川県海老名市中央1-1-1 VINA 1 番館 4階 | ||
| TEL | FAX | 営業時間 |
| 046-234-7161 | 046-234-7134 | 10:00〜21:00 |
2007年07月24日
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